「咲帆に風邪うつったら嫌だから」


こうやって心配してくれるところも大好き


「よーちゃんの風邪だったらうつってもいいもん」

「ばーか、俺が嫌なの」


あたしの頬はあっという間に真っ赤に染まり、カモフラージュの為によーちゃんに抱きついて顔を隠した。


「咲帆ー?」

「…超恥ずかしい」


自分の体からあたしを剥がそうとするよーちゃんに負けじと、あたしもよーちゃんの体から離れようとしなかった。


「マジ可愛いからー」

「可愛くない。性格悪いブスな女ですー」


そんなことないよ


よーちゃんはそう耳元で囁いて、またあたしにキスをした。