確かに、よーちゃんとは 話したくなかった。 だって、まだちょっとだけ 好きだから。 「うん、まぁ話したくなかったかもね」 「ですよね! ほらっ!」 「“ほらっ!”じゃねぇよっ」 自分の無実を訴えようとする、リョウくんの頭を、 中沢はまた叩いた。 「…坂本に謝っとけよ」 「了解っす。先輩、すいませんでしたー」 ま、あたしの心を察知してくれったってことだから 許してあげる …って、あたし何様