「…うーん、泣けるねー」 あたしの背後からハスキーな声が聞こえた。 そこには、腰パン、金パ、そして鼻ピ どこからみてもチャラい。 …なーんか、 どっかで見たことある顔だった。 「おう!リョウじゃん!」 中沢はその人に向かって右手を挙げた。 その“リョウ”さんも右手を挙げてハイタッチをした。 …リョウ? 数分前にした会話がふと頭に浮かぶ。 ―『なんか、リョウさぁ…気になる子居るから女募集してねぇんだって』 ―『ふ-ん』