××× 「…咲帆」 あたしは運動場まで走っていた。 サッカーや野球をする男子生徒を見ながら、出ない涙を乾かしていた。 「気にすんな」 先生はあたしの肩をポンポンと叩いた。 「気にしないなんて無理」 恥ずかしい。 よーちゃんのこと大好き発言した後に浮気発覚なんて。 「浮気なんてよくあるもんだよ」 先生はそう言って目を伏せた。