廊下で、たくさんの資料を持った先生を見つけた。 暇だったから手伝ってあげようとして、先生のほうに走った。 「せんせー」 「あ、咲帆じゃん」 あたしの声が聞こえると、先生は振り向いて微笑んだ。 「せんせー?」 「どうしたー?」 「せんせ?」 「…だからなんだよ」 “せんせー”って呼ぶの好き。 ついニヤけちゃうくらい。 「先生って何日までこの学校にいるのー?」