でも朝とは違って、髪はしっかりとセットしてあったし、服もお洒落なスーツだった。


不覚にも、少しときめいた。



「あたし、そこまで記憶力悪くないし」


いや、本当にヤバイ

あたし、こういう男好きだわ


“好き”って言われたら

好きになる確立80%


できるだけ、目を合わせないように俯きながら話した。



「あれ?このクラスには、坂本アミなんて子いないなぁ」


川瀬はわざとらしく生徒名簿をめくった。