社長室の隣で

盗み聞いてる者がいた。


<あいつもやるわい。

あの放蕩息子も

なかなか見上げたものじゃ。

親子の愛は強し、じゃな・・・

これでめでたしめでたしじゃの

後は光が男になるかどうかじゃ>


お婆ちゃんは腰をあげ

間宮に向かって


「さあ、今日は何を

ご馳走してくれるのかの?

ばばは、お腹が空いてきたぞ」


そう言ってやれやれと

安堵の笑みを浮かべた。


男たちの長い戦争は

こうして

一旦終焉を迎えることとなった。