その時う~んと声がして

実麗が目覚めた。

少し驚いた顔をして

お腹に手をあて小さく尋ねた。


「私の・・・

私の赤ちゃんは・・・?」


光はにっこり笑って


「大丈夫だよ。

まだ、君のお腹の中にいる。」


実麗は嬉しそうに

お腹をさすった。


「本当に? よかった!

もう少しでこの子を

死なせるとこだった・・・」


「ああ、君が・・止めたんだ。

赤ちゃんを救ったんだよ!」


「私が・・・?

私、眠ってたんだ・・」