「どうして・・?」


「あいつとは腐れ縁っていうか

大学のサークルで知り合って

不思議な子だなって思って

接しているうち

アイツの海のような素朴さと

時々見せる影のあるシビアさに

なんか惹かれちゃってね、

後輩なのに好きになって

いつの間にか付き合ったけど

彼の本心はよくわからなかった。

私が就職決まった時は

アイツは大学に行かなくなって

親にも勘当されて私が

面倒みてた。

悪い奴じゃないけど

危ない奴って感じかな・・?

だから関わってほしくなかった。

実麗はアイツをすきだった?」


「・・・・・

わからない・・・」