ヒカルは何も言わず

握り返されない手を握り

再び眠りにつき始めた

実麗の寝顔をずっと見ていた。


カーテン越しに昇る

朝日に照らされて

瑠璃色の空が

茜色に染まる時まで・・・


許されない罪を

拭うかのように・・・


まるで今まで生きてきた時間を

塗り替えることを誓うように・・・


どんなことがあっても

俺は彼女を守るんだ!


この状況を変えてみせる。


初めて自分の人生を

リアルな瞬間に変えた人だから。


俺は彼女を愛している・・・


初めて心からそう感じた。