目にいっぱい涙を溜めて

実麗は小さく頷いた。


「くそ・・・!」


苗場はグッと拳を握り締め

宙を睨んだ。


「ここまでやるとは・・・

俺は君の側にいてやれなかった

でも・・・君を信じていた・・」


苗場は悲しそうに呟いて

ソファーに倒れこんだ。


「嫌ーーー!」


実麗は叫びながら

夜の街に飛び出していった。


緑のカプセルを握り締めて・・・