少し頭が痛い


うん、多分風邪だ


熱っぽいとママに言い休ませてもらった



「………はぁ」



気が遠くなる


ああ アタシ学校あんまり行かなくなったのは
いつ頃だったっけな、………―








それは中学生の一年か二年


『行ってきまーす』


なんとなく楽しかった


きっと


教室に入ろうとすると

親友のサヤの笑い声



『えっマジで』

『マジ!!アイツ性格昔っからわりぃんだよね』





ドアを開ける手が止まる


『男好きだし、ブスのくせ勘違いしてんの』

『サヤひど〜』

『まあ聞いてよ?アタシさアイツが可哀想で一緒にいてあげてんの』