けど… あの女を避ける 理由は、それだけでは ない。 俺が中学に入って からは、俺は家には あまり帰らなかった。 仲間達と夜の街を 当てもなく彷徨ったり 馬鹿、騒ぎをしていた。 あの女が俺と腕を 絡め歩いてホテルへ 入って行く所を 何度か目撃していた。 あの女は、息子が 毎日、夜中何をしてるか なんて知らずに 男と身体を重ねる事しか 頭にない。 それ以前に あの女は俺の事なんて 鬱陶しいとしか 思ってないだろう…。