付き合う男の好みに 合わせたり 機嫌を伺ったりしている あの女を見て あたしは幼いながらに 思っていた。 馬鹿みたい… 男に溺れるなんて ありえない。 男は溺れるんじゃない… 溺れさせるのだと あの女を見て思った。 そして、あたしを 変える大きな出来事が 起こった。 それは、あたしが 10歳の時の事だった。