だから、あたしは
王の事を
良く知っていた。


そして王も
あたしの事を良く
知っている。


「いい加減
馬鹿な事は止めろ。」


「そんな
馬鹿だなんて…
あっ!
もしかして妬いて
くれてるの?」


「なわけねぇだろ。
俺が言いたいのは
今のままだと
母親と一緒だぜ。」


母親と一緒と言う
言葉に
あたしはビクッとした。