一筋の光が
俺の顔を照らし
朝が来た事を知らせる。


俺は、怠い体を起こし
鉛の体を引きずり
学校の準備をする。



ガチャ


ドアの音が聞こえ
あの女が帰って来たの
だと悟る。


「赤馬、ただいま~♪」


酒と煙草の臭いを
漂わせながら覚束ない
足取りのまま
居間に入ってくる。



「あぁ…頭痛い
赤馬、水ちょうだい。」


「知るかよ、テメェで
やれ!!」