その時十夜と
視線がぶつかった。


十夜は手を伸ばし
助けを俺に求めてきた。


恐怖で声にならない
言葉を必死で俺に
訴えた。


その時
悪魔が囁く声が
聞こえた気がした。



『お前は苦しいとき
誰かに助けてもらった
のか?違うだろ…』



今の俺は、違う…
鏡花が光を貰ったから


だから…


コイツにも希望という
光を…