翌日一一 また面会だと言われ 昨日と同じで 強制的に出された。 扉が開き俺は驚いた。 硝子の向こうに いたのはアイツではなく 太だったからだ。 太は俺の顔を 見ると柔らかく笑い 手を振った。 「赤馬、ごめんね。 ここに来る時に お腹空いてるだろうと 思って持って来た んだけど持って入ったら 駄目なんだって…。」 申し訳なさそうに 言う太が 相変わらずで 俺は思わず笑った。