「それと私、今の仕事 止めるから。」 「正直、今まで お父さんが死んでから 自分の事で精一杯で 赤馬から逃げてた。 でも、これからは 逃げずに 向き合いたいの… 勝手なのは分かってる でも…」 「…れよ。」 「えっ、何?」 バンッ!! 俺はテーブルを 殴りつけ俯いた。 「帰れ…」 「分かった、帰るわ。」 身支度をして席を 立ち上がった。