この暗く狭い部屋の
片隅で死だけが
頭を支配していた。


その時、誰かが廊下を
歩く音がした。



その足音が止まると
俺の部屋の鍵が
開けられた。


「面会だ、出ろ。」


強制的に部屋から
出された俺は
手錠を掛けられ
廊下を歩るかされた。



面会する部屋の戸が
開けられた。



ガラスの向こうには
あの女が座っていた。