夫が亡くなってから 私達の生活は一変した。 まだ当時小学生だった 赤馬は父親の自殺を 目の当たりにし 加えて夜の仕事をする 私と、すれ違いの 生活だった。 可哀相だと 思いつつも私は その生活を維持するので 精一杯だった。 そんな中 お客さんだった 男性と親しくなり 仕事と育児で 疲れた心と身体の 支えとなっていた。 私は次第に 母親であるより 女として生きる事を 選んでしまい 赤馬との溝は深まった。