Wrath~止まらない怒り~




「止めてよ!!
全部、赤馬が悪い
んじゃないの?!
あたしを馬鹿にして
焔が恨むのもでしょ?」


「どういう意味だ?」



色は俺の言葉を聞くと
声をあげ嘲笑った。


「ふふっ…あははっ…
知らないですって?」


「色、駄目だ…」


「何だよ言えよ!!」


苛立ち俺は血まみれの
ナイフを
色と怠に向けた。



「アンタ達は兄弟なの。
腹違いだけど…」


ありえない…
焔が兄弟だなんて。