Wrath~止まらない怒り~




ナイフは焔の左脇腹に
深く刺さり
真っ白なシャツが
血で赤く染まった…。

「ぐっ…はぁ…」


「いやぁー!!」


俺は怒りに我を忘れ
何度も焔を刺した。



色は焔を刺す俺を
見て叫び走り
逃げようとした。



けれど怠が
現れ逃げようとする
色を止めた。


「ヤダ、離してよ!!」


「色お前も
償え彼女に…
俺も償う一緒にな…」



怠は苦しそうな表情で
色を見つめ注射を
首筋に突き付けた。