焔は一瞬だけ 静止しゆっくり 振り向きあたしを見た。 「聞いてどうする?」 触れられて 欲しくない事なのか 焔は冷たく突き放した。 「別に。 前に王が言ってたのを 思い出したから。 それに、焔と あたしも両親いないし 一緒だなって…。」 「ごめん… 気に障ったよね?」 焔の表情は明らかに 雲り動揺していた。 「いや、全然。 もう昔の事だし…」