重い扉を開け放つと
冷たい風が頬を撫でた。



寒さに身を縮めつつ
無造作に置かれた椅子へ腰を下ろした。


その時、扉の音が
聞こえ振り向くと焔が
険しい表情で
息を切らし、あたしを
見ていた。



「ハァ…ハァ…ッやっと…
見つけ…ハァ…た。」


「あたしも
焔を探してたのよ。
それにしても…
何でそんなに息切れ
するくらい
あたしを探してたの?」


「あぁ…
色が言ってた切り札を
使いたいんだ。」