Wrath~止まらない怒り~




「そうか?
俺には兄弟が
一つの玩具を
取り合っているように
しか見えないが?」



王の言葉に怒りが
徐々に込み上げてくる。


「なんだと?」


「お前は以前から
赤馬に対し
嫉妬心を抱いていると
感じていた。
たから赤馬の持ってる
モノが欲しいと
思ってるだけのように
見える。」


「……!!」


違うと王に
言いたかった…


けれど言葉が…
声が出なかったんだ…