蝶々結び

「七星、変顔するよっ!!」


「えっ?どんなの!?」


あたしが戸惑っている間に、シャッター音が鳴った。


「プッ……!アハハッ……!七星、マヌケ顔だぁ♪」


「優子だって、変な顔じゃなーい!」


「だって、変顔だもん♪」


あたしは反論しながらも可笑しくて、優子と一緒に笑った。


あたし達は落書きをして、プリントされたプリクラを見た。


「七星〜、すっごい達筆!」


優子は、またケラケラと笑った。


「だって……プリクラのペンって使い難いんだもん……」


あたしも、言い訳をしながらまた笑った。


優子の可愛らしい落書きと、あたしのいっぱいいっぱいの落書き。


初心者丸出しだけど、すごく嬉しかった。


「画像、待受にしとこ♪」


優子は言いながら、待受を変えた。