「ごめんな……」


何度も謝る上杉先生に、首を横に振り続ける。


先生に会えた……


今はもう、それだけでイイ……


「もう一人にしないで……」


「うん……」


泣きながら呟くと、上杉先生はゆっくりと体を離して優しく微笑んだ。


「あたし……いっぱい泣いたんだからねっ……!」


「うん……」


「先生がいないと……ダメなんだからね……」


「うん……」


「先生が……好き……」


声を振り絞ったあたしの涙を、上杉先生が指先でそっと拭ってくれた。


「もう、先生じゃないよ」


先生はそう言って、あたしの唇を塞いだ。


甘くて優しいキス。


上杉先生の香りに包まれた瞬間、胸の奥がキュンとして甘く締め付けられた。


先生、好きだよ……


もう、絶対に離れないでね……?