中途半端な時期だったからか、国道も高速も空いていて夏休みの時期よりも早く田舎に着いた。


「こんにちはー!」


あたしは、祖父母の家の玄関を開けながら大声で挨拶をした。


「いらっしゃい!」


笑顔で迎えてくれた祖父母に、あたしも満面の笑みで応える。


「七星ちゃん!もう待ちくたびれたわぁ〜!」


居間に行くと、みっちゃんが寛いでいた。


「みっちゃん!」


あたしは駆け寄って、みっちゃんに抱き着いた。


「七星ちゃん、久しぶりやなぁ!」


「うんっ!!みっちゃんに会いたかったよー♪」


嬉しそうなみっちゃんを見て、あたしまで嬉しい気持ちが込み上げて来る。


「よっ!」


えっ……!?


みっちゃんとの再会を喜んでいると後ろから声を掛けられて、驚きながらも慌てて振り返った。