蝶々結び

部屋に戻ってすぐに、優子に謝った。


彼女は困ったように笑いながらも、何も言わずに許してくれた。


ホテル内のレストランに行くと、先に来ていた生徒達が沖縄での最後の夕食を楽しんでいた。


最後って言っても、昨日と今日の二日間だけだけど…。


「これ、何だろ?」


料理を指差した優子が、不思議そうに呟いた。


「豚足じゃない?」


「いや〜ぁっ!!あたし、絶対に無理!」


力いっぱい首を横に振った優子は、デザートを取っていった。


「まだご飯食べてないのに……」


あたしがクスッと笑うと、彼女が安心したように笑った。


「イイの♪」


心配してくれてるんだね……


ありがとう……


心の中で呟いて、優子と一緒に夕食を済ませた。


そして、部屋に戻ってお風呂に入った。