蝶々結び

その後は美ら海水族館に向かい、バスを降りて配られたお弁当を食べた。


「沖縄料理って、ちょっと苦手かも……」


優子は、眉を寄せながらため息をついた。


「そう?あたしは結構好きだけどな」


あたしは料理を口に運びながら、周りの景色を眺めた。


敷地内には、海岸に降りられる階段があるみたいだけど…


先生が階段の前に立っているのを見ると、海岸には行けないんだと思う。


「「ご馳走様でした」」


あたし達はゴミを処分した後、館内に入った。


入口でチケットを購入して、パンフレットを貰った。


館内はそんなに広くは無いみたいだけど、美ら海水族館は有名なだけあって、遊びに来ている人がたくさんいる。


水族館は初めてじゃないけど、美ら海水族館に来る事を一番楽しみにしていたあたしは、すごく嬉しかった。