蝶々結び

点呼を終えると、部屋からは出られない。


他の子達が勉強をしている手前、話をするのは気が引けて…


彼女達の邪魔をしないように、優子と一緒にベランダに出た。


12月なのに、沖縄は昼も夜も寒くない。


むしろ、昼間は暖かくて半袖で過ごせたくらいだった。


「星、綺麗だね♪」


優子の言葉で空を見上げると、そこには満天の星がキラキラと輝いていた。


沖縄は海も空も綺麗で、あたしにはそれがすごく素敵な事に思えた。


「あっ!」


「どうしたの?」


不意に声を上げたあたしに、優子が不思議そうに首を傾げた。


「流れ星……」


「嘘っ!?」


慌てて空を見上げた優子と一緒に、目を凝らして空を見ていると…


「「あっ!!」」


数分後、また流れ星が見えて、あたし達は思わず笑顔になった。