蝶々結び

「先生、受かったよ♪」


あたしは、一言目に弾んだ声で言った。


「おぉっ!!良かったっ……!おめでとう!」


そう言ってくれた上杉先生の声も、すごく弾んでいる。


本当に嬉し過ぎて、合格通知を眺めながら先生と話していた。


「冬休みに入ったら、お祝いしような」


「はい」


「こら!『はい』じゃなくて、『うん』だろ?お前、いつまで敬語なんだよ?」


「あっ、うん……」


照れ臭さとくすぐったい気持ちを感じながらも、小さく返事をした。


「冬休みにはまた遠出するか!せっかくだから、お前の行きたい所に連れて行ってやるよ!」


「うんっ♪」


「その時は、ちゃんと名前で呼んで貰うからな!無理ならまた罰ゲームだから!」


「えっ!?また!?」


上杉先生の言葉に、思わずそう返してしまった。