優子と話していると、やっぱり楽しい。


彼女は、あたしと違って話すのも聞くのもすごく上手で、話題も豊富だった。


友達が多い優子は、夏休みに入ってから毎日のように遊んでいるらしい。


「それでね、あたしが急にバイト入る事になっちゃって……」


「うん、それで?」


「でも久々に会った友達だし、まだ遊びたくてね……」


あたしは、優子の話に相槌を打ちながらジュースを飲んだ。


「で、優也を行かせたの♪」


「えっ?白田君?」


優子の言葉で、白田君に告白された事を思い出してしまった。


「そう♪あいつ、何気にバイト経験豊富だし接客も得意だから、そのままうちで働く事になったんだよね♪」


「そうなんだ……」


曖昧な笑みを浮かべたあたしは、グラスに残っていたオレンジジュースを一気に飲み干した。