蝶々結び

「プリント、どうしよう……。あたし、今日からずっとバイトなんだ……」


「別に始業式の日でイイよ。提出はその後だし」


「本当に?」


不安そうな顔をした優子に、笑顔で頷いた。


「大丈夫!あたしはもう使わないもん!」


「そっか……。ありがと!じゃあ、また三学期にね♪」


「うん、またね♪」


優子は笑顔を見せると、あたしに手を振って背中を向けた。


あたしも、すぐに踵を返したけど…


「七星!」


程なくして後ろから優子に呼ばれて、振り返った。


「あけましておめでとう♪」


今更……?


そんな風に思ってクスッと笑いが込み上げて来たけど、あたしも笑顔で返した。


「あけましておめでとう!」


夕陽の柔らかい光に照らされていたあたし達は、笑顔で手を振って別れた。