蝶々結び

優子はしばらくプリントを眺めてから、あたしを見た。


「こんなの、よく解けたね……。七星の頭の中って、どうなってるの?」


「予備校のテキストよりは簡単だからね!」


あたしが少しだけ得意気に言うと、優子は羨ましそうな表情で口を開いた。


「イイなぁ……。あたしなんて、冬休みも補習ばっかりで疲れちゃったよ……。やっと補習が終わったのに、もうすぐ三学期だし……」


「まぁまぁ……。ほら、プリントは全部で三枚だけだから!」


あたしが宥めると、優子は小さなため息をついてから可愛らしい笑みを見せた。


「そうだね!七星にプリント借りたし、一気にやるよ♪」


「うん、頑張れ!」


あたしが笑顔で言うと、優子は微笑みながら頷いた。


あたし達は夕方までファミレスに居座って、他愛のない話をしては何度も笑い合った。