蝶々結び

「ふぅ〜……。食った食った♪」


「あたしもお腹いっぱい!でも、本当に良かったの?」


お腹を軽く撫でた白田君は、あたしを見ながら笑った。


「言ったでしょ?今日はこの間のお詫びっス♪」


「そっか……。じゃあ、ありがとう。ご馳走様」


あたしは笑顔で言った後、ペコッと頭を下げた。


「いいえ♪」


「じゃあ、あたし帰るね!」


「あっ……!ちょっと!」


「なぁに?」


白田君に呼び止められて、不思議に思いながらも笑顔で尋ねた。


「七星さん……この後って、何か予定ありますか?」


「ないけど……」


控えめに訊いた白田君を見ながら、小首を傾げて答えると…


「じゃあ、もうちょっと遊んで行きませんか?」


ニッコリと笑った彼が、あたしの様子を窺うように訊いた。