蝶々結び

翌朝は、緊張しながら学校に向かった。


生徒会メンバーは、一応８時には登校する事になっている。


皆はあまり手を貸してはくれなかったけど、とりあえずいつも登校はしてくれていたから、これから皆と話してみようと思っていた。


事情を知っている優子は、昨夜電話で励ましてくれた。


「大丈夫だよ！七星は近寄り難いイメージがあるから、ちょっと誤解され易い所もあるけど……。こうやって話してても、全然普通だし！あたしの親友なんだから、自信持って♪」


彼女は、落ち込むあたしにそう言ってくれた。


『あたしの親友なんだから』


この言葉が、本当に嬉しかった。


不安のせいで躊躇していたけど、優子に背中を押されて頑張ってみようと思えたんだ…。


生徒会室の前に着いたあたしは、大きく深呼吸をしてから思い切って一気にドアを開けた。