蝶々結び

翌日は、朝からみっちゃんの家にお邪魔した。


「七星ちゃん、おはよう!」


「みっちゃん、おはよ」


「創太やったら、まだ寝てると思うわ!起こしてええで!」


「うん、わかった!あのね、みっちゃん……。あたし、明日帰るんだ」


あたしは、みっちゃんに明日帰る事を伝えた。


みっちゃんは少しだけ寂しそうな表情を見せ、あたしの頭を優しく撫でてくれた。


「七星ちゃんが来てくれた時は嬉しかったけど、帰ってしまう時はいつも寂しいなぁ……」


「また来るよ!」


出来るだけ明るい声で言って、笑顔でみっちゃんを見た。


「うん……。七星ちゃんが来てくれるん、待ってるわ!」


「うん♪みっちゃん、今年の夏も本当にありがとう!」


みっちゃんは目尻のシワを深くしながら優しく笑うと、またあたしの頭を撫でてくれた。