蝶々結び

今日も創太と過ごして、あたしの1日は終わってしまった。


「ねぇ、いつ家に帰るの?」


祖父母の家に戻ったあたしは、居間にいた母に尋ねた。


そろそろ学校も始まるし、さすがに今週中には帰りたい。


「明後日には帰るつもりやけど……。何で?」


そう答えた母は、すっかり関西弁が馴染んでいる。


「何で、って……。あたし、学校始まるもん」


「そんな事わかってるから大丈夫やって!じゃあ、明後日の昼頃に帰ろか!お父さんにも電話しとくから!」


母はそう言って、早速父に電話を掛けていた。


祖父母は残念そうな顔をしていたけど、こればかりは仕方ない。


明日、創太にも言わなくちゃ……


あたしはある程度の荷造りをした後、携帯を開いた。


そして、帰る事を伝える為に、久しぶりに優子宛のメールを作成した。