蝶々結び

上杉先生が実家に戻ってしまった日から、3日後。


あたしは、創太の課題を手伝う為にみっちゃんの家にいた。


実は、あれから毎日欠かさず彼の課題を手伝っているのに、中々終わらない。


「ねぇ……。どうしていつまでも課題が終わらないのよ?」


この三日間ずっと英語の課題をしているのに、課題の量は全く減っていない。


「英語が嫌いやから!」


創太はシャーペンをクルクルと回しながら、開き直ったように満面の笑みで答えた。


「好きか嫌いかじゃないの!やらないと、ずっと終わらないじゃん……」


心底呆れながら、やる気の無い彼を見た。


「終わらんかったら諦めるわ!だから、今日はもう終わりな♪」


「バカ!まだ30分もやってないでしょ!今日こそ、ちゃんとやるよ!」


あたし達は、毎日毎日こんなやり取りをしていた。