あたしが嬉しかったのは、たぶん“創太からの告白”じゃない。


単純に、“告白された事”が嬉しかっただけで…


創太を恋愛対象として見るなんて、たぶん出来ない。


だけど…


あたしが断ったら、創太との関係はどうなるのかな……


これをキッカケに今までみたいに話せなくなるのは、きっと寂しい。


創太は、あたしにとって唯一の男友達。


つまらない言い合いをする事もあるけど、最近はそれすらも楽しく思えた。


好きか嫌いかで答えるのなら、創太の事は好き。


でも、“LOVE”じゃない……


“LIKE”だ……


そこまでわかっているのに、ずるいあたしは考える事をやめた。


「もう寝よ……」


冴えた頭を寝かす為に目を閉じたけど、やっぱり眠れなくて…


結局、あたしが眠ったのは朝方だった。