蝶々結び

夕方、創太に誘われたあたしは、みっちゃんの家の縁側に彼と並んで座っていた。


「ほんまに久しぶりやな♪元気やったか?」


「えっ?うん……」


「今年は俺もずっとこっちにおるから、まぁよろしくな♪」


「あっ、うん……」


創太に話し掛けられても、曖昧な返事しか出来ない。


「何やねんっ!!その曖昧な返事は!?」


「え……?いや、何か創太がすっかり変わっちゃってるから、ビックリしたって言うか……」


戸惑いながらも素直に答えると、創太がニッと意地悪な笑みを浮かべた。


「カッコ良くなったやろ?」


不覚にもその表情にドキッとしてしまって、思わずカッコイイとすら思ってしまった。


「ちっ、違っ……!あたしが言ってるのは、中身の話!」


「何が?」


創太はあたしの顔を覗き込んで、優しく笑った。