京のひたむきな思いに気付けなかった自分に、嫌気がさした。


恥ずかしく思った。




表面上だけで判断して、勝手にうとましく思って…。




京の哀しみを無くしてやりたい俺は今、本当にこの場にいるわけではなくて。


透ける手のひらは、虚しく空を切って。




俺は深い眠りに落ちた。




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