危険な同居生活

ミサさんの笑顔の余韻に浸っているのもつかの間。


「男女が部屋に二人っきりって、危険な香りがプンプン漂うね」



背後から俺に抱きつきながら、耳元で甘くそう囁くミカさんの存在を忘れていた。


油断したら危険だと思ったばかりなのに。


ぐいぐいと、俺の背中にあたる柔らかい胸に激しい動揺と混乱がダブルで訪れる。


「ミカさん、ちょっと!辞めて下さい!」


完全に動揺から来る何かのせいで、俺の声は上擦ってしまった。



「ダーリン、そろそろミカを受けれてよ。ミカの事をちゃんと見てよー」



その言葉に今までとは違うドキドキ感を感じた。


いつもとは全然違う雰囲気で、今にも消えそうなぐらいに弱々しい声。


上手く伝えれないけど、何か切なくて寂しさを感じる。


「ミカ…さん?」


背中から回されたミカさんの両腕が、俺の胸の前で小刻みに揺れ始めたと思ったら、


ミカさんは黙ったままの状態で、俺の背中におでこをつけて何かを堪えている様子に気付いた。