危険な同居生活

「ま、アレです!あの…モヤシは華奢な体の人の事です」



適当な説明にも程がある。モヤシは、人ではない。そんな事は分かってはいるが、早くチョコレートモヤパフェを食べたい気持ちがそうさせるんだ。



「もう、意味わかんないー!ミカの口の中が、モヤシ?味しかしないよー!」



無視だ。今は、無視だ。


「ダーリン!お口直しでキスして?ねー」



俺の首に腕を回し、チョコレートが付着している唇に向かって、ミカさんの小さな顔が近づいてくる。


さすがに、ここまでに到達してしまうと無視したらヤバい。


スプーンを器に差し込み、俺はそっとミカさんの両肩に手を置いて接近を止めた。



「ミカさん、何をしてるんですか!キスなんかできるわけないでしょ」



ファーストキスを悪魔となんて、イヤでもゴメンだ。なんて、言ってるけど選べる立場ではない俺。


チッと舌打ちしたかと思ったら、作戦失敗だと漏らすミカさんの声。


一体、ナニ作戦を失敗したんだ…。