危険な同居生活

両極端な反応が店の中に響いた。


美味しい?


不味い?


これでは全く分からないじゃないか。


「オェ、ペッ、ペッ、こんなの食べさせるなんてー!」


全身を震わせて怒りを露わにするミカさん。


ミカさんが、こんなに怒るって事は…


「田中さん、こんなに美味しい物を教えて下さってありがとうございます」


一口、また一口と口に運んで幸せそうに食べるミサさん。


その食べている姿を見ると、とても美味しそうに見えて、一口食べたくなる。



よし、俺も男だ。食べてやろうじゃないか。


スプーンを器に差し込み、なるべくモヤシがスプーンに乗らないように気を集中させた。


そして、それを恐る恐る、口へと運び、目を閉じてパクリと食べた。


……あれ?


なんだ、なんだ、このモヤシが口の中で踊るような感覚は…


そして、もう一口、また一口と口の中へ運ぶ度に俺の口の中に爽やかな風と広大な草原が広がる。


まるで、モヤシとフォークダンスを踊っているみたいだ。