心の風

この日は,3人でお母さんのお見舞いに行った。


菜奈の提案で途中の花屋で,黄色い可愛い花を買った。

病室に入ると,お兄ちゃんが椅子に座っていた。


「お兄ちゃん来てたの!?」


「当たり前だろ!?ところで,後ろの子は…??」


「あぁ,あたしの友達で,菜奈と結衣だよ!!」


「「初めまして!!」」


「初めまして。俺はあいつの兄の直輝と言います!!わざわざお見舞いありがと。」

「いえいえ…」


「お母さんは元気なの??」


「あぁ,今は寝てるけど大丈夫っぽいよ」


「それとね,花買ってきたんだ!!伝えといてね!!」


「わざわざさんきゅ。てかバイト頑張れよ!!」


「はいはい!!じゃああたし帰るね…面接あるし…」


「夜までには帰るわ!!」


「うん,菜奈と結衣も行こ」

「「お大事に!!」」


あたしは先に病室を出た。

菜奈と結衣も,深く礼をして出てきた。


あたしは苦しんでるお母さんを見たくなかった。


ただそれだけのこと…