心の風

病院に着くと,担当の医者が病室まで案内してくれた。


静かにドアを開けると,真っ先にお母さんが視界に映った。


「お母さん!!あたしだよ!?」

お母さんは気持ち良さそうに寝ていた。


あたしはお母さんに,布団を胸までかけてあげた。


「お兄ちゃん…」


「どうした??」


「あたし手術費のためにも,近くの喫茶店でバイトしようかな??」


「大丈夫なのか??別にムリして…」


「あたしはお母さんのために働きたいの!!お願い!!」

「そこまで言うならいいよ??ただし夜には帰ってこいよ!!」


「はいッ!!」


あたしは明後日バイトの面接に行くことにした。


「お前は今から学校行ってこい。」


「でもお母さんが…」


「お兄ちゃんがずっといるから…俺はお前が心配で…」


「じゃあお言葉に甘えて!!」

あたしは学校まで走って校門を潜り抜けた。