庭に出た私達は、また感動して、大声を上げた。




「何これ~!!すごい!!」



「うおーー」




ヤシの木が並ぶ洋風の庭にはプールがある。


へびのようにくねくねした幅の細いプールが海まで伸びていた。




「入っていいのかな?」


「いいんじゃねぇ??」




先生と私は、プールの中へドボン!



「温かいね」



太陽をたっぷり浴びた水は、温かくて、気持ちが良い。


真っ青な空を見上げた先生は、上を向いて浮かんだ。



真似して浮かぼうとするんだけど、私はやっぱり下手くそですぐに水に沈んでしまう。




「ほら。こうやってこうして」



先生が私の背中に手を添えて、水に浮かせようとしてくれる。




「先生、かっこいい」



私は、かっこよすぎる先生に見とれてニヤけていた。


必死な表情の先生の顔に、プールの水をかけた。




「こら!真剣にやれって!!」


怒った顔もかわいくて好き。